支部長挨拶

一般社団法人 日本建築学会東北支部 支部長 (日本建築学会業務執行理事)

氏名
石川 善美(いしかわ よしみ)
所属
東北工業大学名誉教授
生年月日
1948年9月13日(69歳)
就任
2018年5月30日
任期
2018年5月30日~2020年通常総会開催日

就任の挨拶

2018年度から2年間、支部長を仰せつかりました、東北工業大学の石川善美と申します。皆さまのご協力の下、支部活動の円滑な運営に努めてまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、日本建築学会は、1886年に造家学会として創立されて以来、130余年にわたりわが国建築界において常に主導的な役割を果たしてまいりました。この間の建築界の学術的・技術的な進歩発展はめざましく、現在では、会員数35,000名を擁する、わが国有数の学会の一つとなっていることは、皆さまご承知の通りであります。このような学会としての発展は、「建築」が有する室内空間からまちづくりまでの守備範囲の広さと、工学から人文科学、社会科学、芸術学までを包含する懐(ふところ)の深さによるものでありましょう。そして、それによって出現する尽きることのない新たな課題とその克服、という葛藤の繰り返しが、いわゆる「学会活動」のエンジンとなっているのは疑いのないところでしょう。

翻って我が東北支部ですが、昨年度創立70周年を迎え、現在の会員数は1,100名ほどであります。歴史は本部の半分ほど、会員規模のシェアは全体の3%強に過ぎず、加えて、会員数が少ない割にはカバーしなければならない地域が広大で、さらに、7年前には巨大地震と巨大津波に見舞われ東沿岸部一帯は疲弊した状況が続いており、率直に言って、支部を取り巻く環境は厳しい、というのが実情であります。

しかし、このようなネガティブな要素は、見方を変えれば、克服しなければならない課題に溢れている、とも言えます。実際に、災害からの復興活動においては東北支部が学会全体を牽引した側面が多々ありますし、世界中どこにでも起こりうる自然災害に対して東北から日本へ、そして世界へ、大震災の経験と復興のあり方を発信し続けている意義は大きく、これは、今後とも取り組みを継続しなければならない(我々しかできない)重要な活動の一つではないかと思っております。

また、東北地方という広大な地域は、積雪寒冷地から温暖地までのまさに多様な気候条件と歴史風土に覆われており、そこに暮らす人々の生活インフラとしての「建築」は如何にあるべきか、という特殊解を否応なく我々に問いかけてきます。多様であるということは豊かであるということの裏返しで、ここにも我々がリードできる課題が数多く横たわっているように思います。幸い、東北支部は各県の支所の活動が活発ですので、支部と支所の連携を一層強化し、領域の垣根を越えた協調によってさまざまな課題に取り組めれば、と願っております。

折しも、2018年度は学会大会が9年ぶりにこの東北の地で開催されます。地域の魅力と課題をアピールできる絶好の機会です。実行委員会諸氏の献身的な努力に衷心より感謝しつつ、皆さまのご支援、ご協力を重ねてお願いいたしましてご挨拶といたします。

経歴等
学歴:
宮城県仙台第一高等学校を経て、東北大学工学部建築学科卒業
学位:
工学博士(東北大学)
職歴:
1972年4月~1990年8月 東北大学助手、工学部建築学科
1990年9月~1994年3月 東北工業大学助教授、工学部工業意匠学科
1994年4月~2008年3月 同 教授、工学部工業意匠学科(デザイン工学科)
2008年4月~2012年3月 同 ライフデザイン学部に配置換え
2012年4月~2016年3月 同 副学長、ライフデザイン学部長、研究科長
2016年4月~      同 副学長、地域連携センター長(現在に至る)
専門:
建築環境工学(とくに、室内熱空気環境の計画と評価)
委員:
日本建築学会環境工学委員会幹事、空気調和・衛生工学会理事・東北支部長、日本雪工学会理事、日本デザイン学会理事、等を歴任
現在、宮城県建築住宅センター理事、住まいと環境東北フォーラム理事、学都仙台コンソーシアム復興大学部会長
趣味
  • 音楽鑑賞と音楽演奏の研究