日本建築学会東北支部環境工学部会 公開勉強会
「建築・都市計画と環境工学との連携を探るT -福島県原町市での検討を基にして-」

 環境意識の高まりとともに住まいや街づくりにも「環境」や「サステナブル」がkeyword
に含まれるようになってきています。しかしながら多くの場合、「環境」は情緒的な方向に
流れがちで、様々な環境施策が効果的に適用されているのか疑問に感ずることが多いですし、
「サステナブル」についても、何のための持続可能性なのか、何を持続させるのか、議論が
不十分のまま文言のみが一人歩きしている印象があります。

 これまで都市環境工学分野では、過密化する都市の環境問題、特に近年は都市ヒートアイ
ランド現象の解明とその物理的機構に基づく対策の立案と効果の評価に関して研究を進めて
まいりました。しかしこれからの人口減少と少子高齢化社会を考えたとき、過疎化する都市
の環境計画について研究を進めることも非常に重要であると考えられます。

 本勉強会では福島県原町市を事例として取り上げ、これまでの経緯と環境工学研究者による
研究成果を概括した上で、環境工学的知見の建築・都市計画への適用・応用可能性について、
自由な討論を行うものです。

■日時:2004年10月20日(水)10:00〜12:00

■場所:東北大学工学部・人間環境系(建築・社会環境工学科)研究棟
    仙台駅から青葉山までの地図と青葉山キャンパス内の人間・環境系研究棟の位置
    については、
    http://www.civil-archi.eng.tohoku.ac.jp/siteinfo/map.html
    をご覧下さい。また、人間・環境系の建物内の会議室の位置については、
    http://tohoku.aij.or.jp/past/daikaigisitu.pdf

■プログラム(仮)
 第1部 原町研究の紹介
佐藤裕一(はらまち未来研究所・石田屋総本店)「原町環境調和まちづくり取り組みの経緯」
持田灯(環境工学部会長・東北大学)「実測・数値解析に基づく原町の気候環境特性」
渡辺浩文(東北工業大学)「原町の都市環境気候図(都市環境クリマアトラス)と都市計画」

 第2部 ディスカッション
研究者(近江隆、針生承一、ほか環境工学研究者)
自治体(原町市都市計画課)
実務者(森山雅幸(森山アソシエイツ)、山崎洋二(都市創造研究所)、
     池澤紀幸(福山コンサツタンツ)、二郷精(設計集団空)、長田宗二(長田研究計画)

■参加費   無料
■事前申込み 不要
■問い合わせ
渡辺浩文
 東北工業大学工学部建築学科
982-8577仙台市太白区八木山香澄町35-1
 Tel. 022-229-1151ext.417   Fax. 022-229-8279
 E-mail. hwatanab@tohtech.ac.jp