空気調和・衛生工学会東北支部 平成17年度地区講演会(仙台)

第49回東北環境設備研究会

「高齢者の温熱環境と健康」

 

現在、わが国では高齢化が急速に進み、2025年には4人に1人が高齢者になると推測されていいます。しかし、現在のところ、このような高齢化を考えた住宅づくりへの対応としては、床の段差解消、手すりの設置、車椅子対応のための広さの確保、介助スペースの確保など、目にみえる部分のバリアフリーに関する事項がほとんどであるのが実状です。確かにこれらは高齢者の移動性を高め、生活の質を豊かにするために必要不可欠ですが、これらと合わせて、高齢者の健康にとっては、目に見えない温熱環境も大変重要なことと考えられます。

温熱環境は人の暑さ、寒さの感覚に影響するだけでなく、場合によっては健康や生命とも大きく関わります。夏季に熱中症で死亡する高齢者の割合は軽視できるものではなく、冬季においても、脳卒中で倒れ死亡する高齢者が多いことが知られています。

本講演会では、日本建築学会の熱環境小委員会に設けられた「高齢者居住施設サブワーキンググループ」における調査研究の活動成果を受け、どのような温熱環境が高齢者にとってバリアになるか、実際に高齢者が居住する住宅や施設での温熱環境の実態をとらえ、その改善方法の提案や各種設備機器の情報などを提供するとともに、高齢者が気持ちよく健康で安心して生活するための温熱環境をどのように整備し、どのように調節したらよいか、参加者とともに考えます。会員の皆様の積極的なご参加を期待しております。

 

主催 空気調和・衛生工学会東北支部、日本建築学会東北支部環境工学部会、建築設備技術者協会東北支部、住まいと環境東北フォーラム

日時 平成1823日(金)1330分〜16

場所 仙台市戦災復興記念館5階大会議室

内容 高齢者の温熱環境と健康

プログラムと講師

(1)高齢者の住まいや施設の温熱環境

五十嵐由利子(新潟大学教育人間科学部・教授)

(2)暖冷房機器の活用と問題点

北原博幸(トータルシステム研究所・所長)

参加費 1,000円(学生無料)

定員 100名(先着順)

申し込み はがき、FAXE-mailのいずれかで、「地区講演会参加申込み」と明記し、氏名、所属、住所、連絡先の電話番号とFAX番号などを併記のうえ、次の空気調和・衛生工学会東北支部事務代行機関までお申し込み下さい。

980-0821 仙台市青葉区春日町3-8 春日町ファインビル4階

住まいと環境・東北フォーラム内

空気調和・衛生工学会東北支部事務代行機関

担当 柴田まりこ

電話:022-221-9042FAX022-221-9243E-mailhtoenv@rio.odn.ne.jp